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早 川 浩 士
(有)ハヤカワプランニング 代表取締役
2004年3月号
「機械的遵守からの脱皮」が、明日を切り開く

「できる」と「わかる」の違い

 前回、「当たり前のことが、当たり前にできる」ことを述べた。  早速、朝礼や会議などの席上で、「当たり前のことが、当たり前にできるようにしよう!」と檄を飛ばされた方がいたならば、一言添えたい。  つい、いつもの調子で・・・。「できる人」にとっては、詮無いこと。  口頭で伝えるだけでは飽き足らず、「あとで読んで欲しい」と補足資料を配る。挙句の果てには、「わかりましたか?」などの念を押す。「わかりました」の一声を強要してはいけない。経営は、学究の場ではない。「わかる」か「わからないか」ではなく、「できる」か「できないか」が問われる場であることを肝に銘じておきたい。  檄を飛ばすのは、話を聞いたスタッフが、「その内容をどのように理解したのか」「その上でどのような行動にでてゆくのか」など、流れがわかる仕組みづくりを手がけたあとで実施するのが効果的だ。

「できる人」とは?

  「やってみせ,言ってきかせて,させてみせ,ほめてやらねば,人は動かじ。」は、旧連合艦隊司令長官山本五十六海軍元帥のことばで、人を動かす手本の一例でもある。  先輩は、後輩にやってみせる。続いて、言ってきかせる。その上で、させてみせる。仮に失敗したとしても、やったこと自体をほめてあげれば、再度兆戦する勇気も湧いてくる。人を動かす「上長の心得」として、今日まで連綿として語り継がれている言葉だ。  「できない人」を極力減らす最善の手法だが、教条化に陥りやすい落とし穴もある。  「長幼の序」を重んじる年功序列型の組織では、「できる人」の到達点は自ずと決められ、それ以上の進歩が求められない。上下関係の秩序が最優先するためだ。  また、そらんじることの得意な人が、「できる人」との錯覚や誤解も生まれがちとなる。  徹底した機械的遵守の反復訓練だけでは、「できる人」の成長にも限界がある。

思うようにやってみろ!

  介護事業は「措置」から「契約」による介護保険制度の施行に端を発し、来年は制度改正を踏まえた転換点を迎える。新制度発足を契機に起業した30代経営者もいれば、60代の介護スタッフも珍しくない。転職経験豊かな中高年者が、第三、第四の職場として集う場でもある。このような特殊性を背景とした未成熟産業では、旧来の企業組織論や人事処遇の難しさがつきまとう。また、「できる人」のレベルと評価は、その時々により異ならざるをえない。  最近注目を集める在宅サービスの「第三類型」。以前は、制度にも該当しない「異端」の扱いだった。「当たり前」の変化に着目する必要がある。  慣習的なやり方に勇気を奮った挑戦ができるか、否かが分かれ目である。「機械的遵守からの脱皮」こそ、その鍵を握る。自ら実践したことを概念的に捉え、客観的な立場から行動の意味づけや解釈が加わればしめたものだ。  「役職者は人を訓練し育てるのが仕事」は、94歳の現役経営学の大家、ピーター・F・ドラッガーの言葉。明日の介護経営(継栄)を開くには、上長の「思うようにやってみなさい!」の一声が必要だ。ふだんから「既成概念を打破」するための頭の体操も訓練として欠かせない。
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