新着情報 著書の履歴等 会社概要 リンクページ お問い合わせ
Contents Menu
会員専用メニュ
セミナー
経営(継栄)と人財創造塾
著書のご案内
経営のつぼ
寄稿原稿
講演の履歴
セミナーの告知&申し込み
ブログはこちら
経営のつぼ
経営のつぼ
経営のつぼ63 介護マネジメント塾 ..................... 経営のツボ63

早 川 浩 士
(有)ハヤカワプランニング 代表取締役
2008年 9月号
転期に立つ経営者の資質の鍛え方 32
知足者富 (たるをしるものはとむ)

 「四苦八苦の根本原因は・・・」 

ガソリン価格が高騰を続け、これが他の原材料価格にも影響し、諸物価が上昇していることなどで介護経営に“四苦八苦”する事業者が増えている。
 車の送迎が欠かせないデイサービスでは、費用が介護報酬に含まれるため、高騰分は事業者の持ち出しとなる。
 来年4月の消防法施行令改正に伴う消化器、自動火災報知機、消防機関への通報設備の設置義務付けが必至なグループホームは、新たな支出の増大が避けられないことから、事業継続を断念するところが出てきた。
 “四苦八苦”は、非常な苦しみ、散々な目にあって苦労しているあり様をあらわすときに使っているが、元々、生・老・病・死の四苦、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦を合わせた人生八苦の総称をあらわした仏教の言葉である。
 一、生:生きる苦しみ。
 二、老:老いる苦しみ。
 三、病:病の苦しみ。
 四、死:死の苦しみ。
 五、愛別離苦:愛するものと別れる苦しみ。
 六、怨憎会苦(おんぞうえく):怨み憎む者と巡り会う苦しみ。
 七、求不得苦(ぐふとっく):求めても得られない苦しみ。
 八、五蘊盛苦(ごうんじょうく):蘊は集まるという意味がある。人間には、肉体があり(色)、感受性があり(受)、心があり(想)、意思があり(行)、知覚する(識)ことから、感覚や感情や意思や判断するという五蘊の心が盛んとなって苦しむようになる。
 また、眼・耳・鼻・舌・身の五官で感じたことが五欲(財・色・食・名誉・睡眠)という感覚的欲望と重なってあらわれる苦しみのこと。
 喉の渇ききった人に水を欲しがるだけ与え続ければ、いつまでたっても満足することのない欲望の心を満たそうとするイタチごっこを繰り返すばかりとなる。
 “四苦八苦”は、渇愛という欲望に根本の原因があるのだという。
 2007(平成19)年介護事業経営概況調査結果(暫定仮集計)の概要によれば、前回調査(2004年)に比べ、事業収支率は10.4%から4.4%に低下した。
 介護報酬改定まで、あと半年。
 報酬アップという渇愛のみに汲々としていてはならない。
 このようなときこそ、介護経営を正常に続けてゆくための正しい道を歩むことがトップに希求される。

「八正道は人生修行の道」

 “四苦八苦”から抜け出すには、八つの正しい道、八正道を開くための人生修行が必要であると仏教では説いている。
 一、正見(しょうけん):正しく物事を見ること。
 二、正思(しょうし):正しい考え方をすること。
 三、正語(しょうご):正しく語ること。
 四、正行(しょうぎょう):正しい行いをすること。
 五、正命(しょうみょう):正しい生活をすること。
 六、正進(しょうしん):正しく人と調和すること。
 七、正念(しょうねん):正しい信念を持つこと。
 八、正定(しょうじょう):正しく、おちついた心を持つこと。

 まずは、正見、正思、正語という正しい知恵を出すこと。続いて、正行、正命、正進という自身の行動を戒めること。その上で、正念、正定という心の定め方を持つこと。これらが大切であるという。
 要は、「間違ったことをせず、正しいことをせよということか・・・」
 「そんなこと、言われなくとも知っている!」と憤慨しないこと。
 「このようなことは三歳の子どもでも知っていることなのだが、60歳になってさえ身についていない大人が少なくない」と中国の故事に記されてある。
 足ることを知る者が富(豊)な者であるという意味の「知足者富」という老子の言葉がある。後段は、強いて行う者には志があり、これを見失わない者となれとある。何を足ると知るべきか。
 資質の鍛え方が試されている。
TOP   
Hayakawa-planning.com Home Mail