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早 川 浩 士
(有)ハヤカワプランニング 代表取締役
2008年 6月号
転期に立つ経営者の資質の鍛え方 29
倜儻不羈 (てきとうふき)

“媚(こ)びず”、“阿(おもね)らず”、“謗(そし)らず”

新島襄(※1)の言葉として知られる一つに「倜儻不羈」がある。
 倜儻とは、
 一、才気があって、すぐれていること。
 二、独立していて、拘束されないこと。
 不羈とは、
 一、しばりつけられないこと。束縛されないこと。おさえつけにくいこと。
 二、才識にすぐれて常規で律しがたいこと。
 それぞれに意味がある。
 この二つの言葉を連ねて、「手綱につながれて飼いならされた馬のようになってはならない!己の信ずるところ、気概を持って貫け!」と、新島の門をくぐった学生等に対して、自ら激を飛ばしたようである。
 大自然を闊歩する野生馬でさえ、飼い慣らされて、手綱につながれてしまっては、好き勝手に身動きをとることなど難しい。
 学ぶとは、学問する、教えや技(業)を受ける、まねてする、習って行うなどがある。
 学ぶは、学(まね)ぶに通じるとはいえ、真似る(模倣する)だけに止まる者も少なくない。
 先人(先生)の教えを盲目的に諳んじるのみとなり、己の考えを明晰に持つことのできない者が出ることを危惧したのであろう。
 学びの実践を深めるには、“媚びず”、“阿らず”、“謗らず” の3点が大事である。
 “媚びず”とは、やたらに相手に迎合しないこと。
 “阿らず”とは、むやみに相手のご機嫌取りをしないこと。
 “謗らず”とは、悪しざまに非難したり、けなしたりしないこと。
 世の中の器(会社組織)にあわせた人づくりに汲々とするのではなく、その人の個性や特性を活かしつつ、自らが考えて、行動して、責任を取ることができること。
 そのためにこそ、才気があって優れ、独立心が旺盛で、条規では律しがたい人物を目指せ。
 倜儻不羈に込められた新島の人づくりの視点から、21世紀の超高齢社会を築くための人財育成の本質を垣間見ることができる。

勝ち組は価値組のこと

 新時代を創造しなければならないのは、あなた自身である。
 「人は、他人と戦っているのではない。世間と戦っているのではない。自分自身と戦っているのである」と、職員に言い続けるトップがいたなら、自身との戦いにも全力を注ぎ続けることである。
 時代と共に制度や価値観も変わる。進化は、深化と新化を伴う。
 そこには、人としての真価の発揮が問われるようにして試されていることを忘れてはならない。
 真価の発揮は、人(=介護人財)の価値を決める。
 真の勝ち組とは、人として真価を発揮することのできる価値組のことである。
 介護人財のあるべき姿を描くには、社会資源(資産)としての価値と評価を高め、人生の登竜門となる道筋を切り開くことのできる倜儻不羈の登場が待ったなし。
 古(いにしえ)の道を聞いても唱えても
 わが行いにせずば甲斐なし。(※2)
 熱心な読者に支えられ、連載60回目の題目をいただいた。感謝。

 (※1) 明治六大教育家の1人として、現在の同志社大学を創立した人
 (※2) 島津いろは歌
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