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早 川 浩 士
(有)ハヤカワプランニング 代表取締役
2008年 3月号
転期に立つ経営者の資質の鍛え方 26
是是非非 (ぜぜひひ)

「是是非非、謂之智、非是是非、謂之愚」(ぜをぜとしひをひとする これをちといい ぜをひとしひをぜとする これをぐという) 

「是是非非」という言葉がある。
 『荀子(じゅんし)』の修身という章に収められた「是を是とし非を非とする、これを智といい、是を非とし非を是とする、これを愚という」の頭四文を抽出したもので、「正しいこと(是)は正しいと賛成し、正しくないこと(非)は正しくないと反対できる判断力、それが智であり、その逆は愚である」というのが意である。
 是は、正しいこと、よいこと。よいと認めること。国が良いと認めた方針など指した是正、是認、国是といった使い方もある。
 先回の「誠意正心」の中で、「日常の五心」(※1)に記された五つの文言を日常的に使える習慣を身につけることで「心を正す」ことができることを記した。
 だが、正しいとわかっていても、「ハイ」「すみません」「私がします」「おかげさま」「ありがとう」という言葉を口からなかなか出せない人も、決して少なくない。
 なぜ、言えないのだろう。
 どうして、言わないのだろう。
 問い詰めたところで詮無い。
 判断力が鈍るのは、相手への悪い感情(イライラ、怒り、憎しみ、嫉み、妬みなど)や悪い考え(対抗心、苦手意識、先入観、偏見など)が、嵐のように渦巻いているからに他ならない。
 誠意正心の姿勢を示すためには、その事々、その時々に、とらわれない心で、是是非非と物事を判断することができるようにならなければならない。
 「誰が正しいのか」ということばかりに着目して、「何が正しいのか」という視点を見失うようでは、トップとしての人心掌握もおぼつかなくなる。

「おかげさまという 謙虚な心」 

 「おかげさま」は、他人から受ける利益や恩恵を意味する「お陰」(※2)に「様」をつけて丁寧にした言葉として、室町時代から使われてきたのだという。
 あるグループホームで目に留まった「おかげさまで」と題した詩が掲げられていて、目に留まった。
 「おかげさまという 謙虚な心」に触れるためにも披露したい。

夏がくると、冬がいいという
冬になると、夏がいいという
ふとるとやせたいという、やせるとふとりたいという
忙しいと閑になりたいといい
閑になると忙しい方がいいという
自分に都合のいい人は善い人だとほめ
自分に都合が悪くなると、悪い人だと貶(けな)す
 ( 三行省略 )
衣食住は昔に比べりゃ天国だが
上を見て不平不満に明け暮れ、隣を見て愚痴ばかり
どうして自分を見つめないのか、静かに考えてみるがよい
いったい自分とは何なのか、親のおかげ、先生のおかげ、
世間さまのおかげのかたまりが、自分ではないのか
つまらぬ自我妄執を捨てて、得手勝手を慎んだら
世の中はきっと明るくなるだろう
おれが、おれがのが(=我)を捨てて
おかげさまで、おかげさまでと暮らしたい
 謙虚さを忘れず、是是非非で。

(※1) 本誌2008年2月号本欄参照
(※2)「陰」は神仏などの偉大なものの陰を指し、その庇護を受けるという意味がある。
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