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早 川 浩 士
(有)ハヤカワプランニング 代表取締役
2007年12月号
転期に立つ経営者の資質の鍛え方 23
躬行心得 (きゅうこうしんとく)

学而不思即罔(まなびておもわざればすなわちくらし)
思而不学即殆(おもうてまなばざればすなわちあやうし)

知識とは、ただ蓄えるばかりではなく、きちんと納得できるまで考え、実際の活動に生かす方法なども視野に入れて、初めて自分のものになるのだという意味の「学びて思わざれば則ちくらし 思うて学ばざれば則ち殆うし」という言葉が『論語(為政2)』にある。
 今ある知識の範囲でしか、考えを巡らすことが出来ないようであれば、進歩などありえない。
 知識は、それが本当に自分のものとなるまで考え抜くことが大事であり、知的活動の両輪として知識と思索は欠かせない。
 何事も広く学んで知識を広め、詳しく綿密に質問し、慎重にわが身について考え、明確に分析して判断し、丁寧に行き届いた実行をすれば良いとは分かっていても、学ぶのが苦手とか、難しいからお手上げ、という人もいる。
 そのような人には、『中庸』に記された次の言葉を贈りたい。
 一、まだ学んでいないことがあれば、それを学んで十分になるまで決して諦めないこと。
 二、まだ質問していないことがあれば、それを問いただしてよく理解するまで決して諦めないこと。
 三、まだよく考えていないことがあれば、それを思索して納得するまで決して諦めないこと。
 四、まだ分析していないことがあれば、それを分析して明確になるまで決して諦めないこと。
 五、まだ実行していないことがあればね、それを実行して十分に行き届くまで決して諦めないこと。
 六、他人が一つの力でできるとしたら、自分はそれに百倍の力を注ぎ、他人が十の力でできるとしたら、自分は千の力を出す。
 七、このようなことができたとしたなら、愚かな者でも必ず賢明となり、軟弱な者でも必ずしっかりした強者となるであろう。
 最も大事な学びは、“決して諦めない”ということである。

教育、共育、協育、強育
 学ぶこと、質問すること、考えること、分析すること、実行すること、この一つひとつを生かすには、教育の取り組み自体とその環境作りのために欠かせない知恵の汗をかくことである。
 例えば、スタッフ教育だが、耳から入る“きょういく”の発音が、教育という漢字でしか理解できない限り、教える側(先生)と教わる側(生徒)の従来からの関係に「教学相長」(注1)の入り込む隙間など微塵もなかろう。
 教育が、共育、協育、強育と、同音異語へと語彙が増えれば、その分だけ概念も解釈も広がるのだという創意工夫を講じたい。
 @教育(教え育む)場
 A共育(共に育む)場
 B協育(協力して育む)場
 C強育(強く育む)場
という4つの視点からスタッフの養成を率先垂範してゆくことができるリーダーこそ、次代を担う真の介護人財と考える。
 会議や研修等で「わかりました」との返答を求めがちなリーダーがいたとしたら、分かったのか、解ったのか、判ったのか、との確認を怠ってはなるまい。
 自らの実践によって心に会得した者を「躬行心得」の人と『大学』では称えている。


(注1) 本誌2007年7月号本欄参照
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