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早 川 浩 士
(有)ハヤカワプランニング 代表取締役
2007年8月号
転期に立つ経営者の資質の鍛え方 R
心訓七則(しんくんしちそく)

「斉其家在修其身 (そのいえをととのうるは そのみをおさむるにあり)」
人の資質を疑いたくなるような不祥事が、経済界で相次ぐ。
 食肉加工会社による前代未聞の一大偽装・詐欺事件だが、同社と同社社長は、文部科学省から昨年4月に「創意工夫功労者賞」を受賞していた。北海道庁から推薦を得た「攪拌(かくはん)機付きひき肉製造器の考案」が表彰の対象だったというから、開いた口が塞がらない。
 牛乳食中毒事件、洋菓子メーカーの杜撰な生産管理、原子力発電所の臨界事故、自動車メーカーの構造的なリコール隠し、鉄道会社の過酷な運行管理がもたらした脱線転覆事故、回転ドアやエレベーター事故等。いずれも倫理観不毛な経営陣の下、白昼堂々の企業ぐるみ犯罪といわざるをえない。
 介護業界も然り。コムスンの介護報酬不正請求等の発覚でグッドウィルグループ会長がテレビ記者会見を開いたのは、厚生労働省が事業所指定の更新を認めないように都道府県に通達した6月6日から2日後の午後3時のこと。
 善意、好意、親善、友好という意味を持つ英語・グッドウィル(good-will)だが、善意(他人を思う心。好意。また、他の行為などを好意的に見ようとする心と辞書に記されてある)の履き違えか、(法のある)事実を知らなかったという「善意の第三者」を装った態度はなかっただろうか。
 カリスマ的なトップの専横は、傍から見れば愚考にしか写らないものの、愚行へと暴走を加速させた経営陣の集団浅慮(※1)の姿勢にも良識が問われる。
 企業(事業)価値を語る前に、自らの倫理観を真摯に貫くことが求められて然るべきである。
 『大学』には、「その家を斉うるはその身を修むるに在り」とある。自らを修めることさえできない者は、家(会社)を治めることなどできるわけがないとも読める。

「修身在正其心者(みをおさむるは そのこころただすにあり)」
 また『大学』には、「身を修むるはその心を正すに在り」との一節がある。自らの徳性を高めるには、まず心を正すことであり、これが身を修むることにつながる。
 経済環境が良くないので、いくら心を正したところで、なにも期待できないと嘆かないことだ。
 経済の語源は、国を経(おさ) (織物の縦糸を指し、正しく真っ直ぐの意がある)め民を済(すく)うという意味を持つ「経国済民」から来た言葉だが、社団法人日本経済団体連合会の理事に2004年1月就任した会長は、熟知していただろうか。
 トップは、自らの資質を徹底して鍛えたい。その術として「心訓七則」(※2)を日々唱和することからはじめたいものだ。
 一、世の中で一番楽しく立派なことは、一生涯を貫く仕事を持つことです。
 二、世の中で一番みじめなことは、教養のないことです。
 三、世の中で一番寂しいことは、仕事のないことです。
 四、世の中で一番醜いことは、他人の生活を羨むことです。
 五、世の中で一番尊いことは、人のために奉仕して決して恩に着せぬことです。
 六、世の中で一番美しいことは、全てのものに愛情を持つことです。
 七、世の中で一番悲しいことは、うそをつくことです。

(注1) 本誌2006年6月号本欄参照
(注2) 一般に福沢七訓として流布。福沢諭吉が書いたという事実は残っておらず、他の誰かが、福沢諭吉の名前で書いたものだろうと言われている。
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