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経営のつぼ46 介護マネジメント塾 ..................... 経営のツボ46

早 川 浩 士
(有)ハヤカワプランニング 代表取締役
2007年4月号
転期に立つ経営者の資質の鍛え方 N
随処作主(ずいしょにしゅとなる)

「基礎は汗!」
私の主宰する塾には“塾頭”と呼ばれ、塾生から一目を置かる人がいる。  大手企業を定年退職した後、介護保険の施行と共に介護施設に再就職。副施設長となる傍ら、ISOの認証、サービスマークの導入などを通して、積極的に組織力強化に取り組んできた同氏だが、3月末で現職から身を引くことになった。この後、自身がやり残したことに全力を注ぐという。  誰に対しても謙虚さを貫く姿勢は、いつも頭が下がるばかり。その上、大学時代に弁論部で鍛えたノドから発する朗読は、思わず聞き入る者を魅了するほど心に響く語り巧者でもある。  前途を祝し、前月号の「汗をかく!」に寄せた原稿を紹介したい。  リーダーたる者は、「基礎は汗」(注1)という汗をかくことを心がけるべきであると喝破する同氏。  「キ=希望」 (リーダーは、部下に)希望を与えることができるか。  「ソ=率先垂範」 (リーダー自ら)実行しているかどうか、(部下は)常に見ている。  「ハ=話し合い」 (リーダーは、部下との)コミュニケーションを大切にしているか。  「ア=遊び」 (リーダーは、)仕事だけでなく、‘遊び’にも通じているか。  「セ=責任感」 (リーダーは、部下の)とった行動に対して、自分で責任をとれるか。  「キソハアセ」が「基礎は汗」と語呂もよく覚えやすい。  部下を動かす、部下を育てる、部下の働き方を評価するには、もとよりリーダー自らが「基礎は汗」という5種類の汗をかけという。けだし至言だ。

「上君は人の智を尽くす」
リーダーは、どうあるべきか。  中国の戦国時代末期、韓の公子として生まれた韓非は、「下君は己の能を尽くし、中君は人の力を尽くし、上君は人の智を尽くす」と、『韓非子』の中で説いている。  君主をリーダーに置き換えてみると、人並みのリーダーは自分の能力を使い、人並みはずれたリーダーは他人の力を使い、人に秀でたリーダーは他人の知恵を使うといったところか。リーダーには、上、中、下の三つのランクがあることを見事に見抜いている。  多くのリーダーは、全て自分で考え、決めてしまうといった独り相撲を取りたがるタイプが少なくない。  つまり、下という訳だ。  上に納まればよいのかというと、そう単純なものでもでもない。  リーダーが自滅する原因の一つに「忠臣(部下)の意見を聞かないこと」を挙げている。自らの考え方がどうであれ、部下の意見を聞かずに意地を通すことを戒めた例えは、『貞観政要』の名君・暗君にも通じる。(注2)  ならば、部下の意見は、何がなんでも聞くべきであろうか。  進言のつもりから歯に衣を着せずにズバリものを申す部下の声に、リーダーの対応が豹変することもある。  進言なら、何でも許されるものではない。龍を例えに「逆鱗」の出所となる戒めの一文は、『韓非子』にある。  リーダーは「基礎は汗」を合言葉にして、部下や利用者との関係構築をより良くする努力を惜しまないこと。  禅語に「人は、どのようなところにあっても主体的に捉えられることが大切」の意味を持つ「随処作主」がある。  人を使いこなすリーダーでさえ、時間に使われている者が多い。  リーダーは、誰もが等しく与えられた24時間を主体的に捉えることができるよう「随処作主」を身につけて部下の育成に範を示したい。

(注1) 元明電舎社長の猪熊時久氏の言葉。
(注2) 本誌2004年11月号本欄参照
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