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早 川 浩 士
(有)ハヤカワプランニング 代表取締役
2007年2月号
転期に立つ経営者の資質の鍛え方 L
知行合一(ちぎょうごういつ)

「身(しん)・口(く)・意(い)」 を鍛える
「学びて時に之を習う、亦(また)説(よろこ)ばしからずや」から始まる『論語(学而1)』は、「時に之を習う」という時の捉え方と解釈の如何により、その人の学びに対する人生が大きく変わるものである。  私の主宰する塾には、元Jリーガーの若者がいる。  高校時代、1日1万回の腹筋で体を鍛えた彼でさえ、1分100回は至難だったという。量から質への大転換。  反復練習の継続が、いつの間にか習慣となって身につけた鍛え方だろうが、決して生易しいことではない。  習慣は、「行動の習慣」「言葉の習慣」「思いの習慣」の三つに凝縮され、洋の東西を問わず語られている。  「心(思い)が変われば態度(行動)が変わる。態度が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば人生(運命)が変わる」とは、19世紀スイスの哲学者アンリ・フレデリック・アミュエルの箴言。  前後を逆にして「人生(運命)を変えたければ人格を変えなさい。人格を変えたければ習慣を変えなさい。習慣を変えたければ態度(行動)を変えなさい。態度を変えたければ心を変えなさい」と読み返すのも良いだろう。  仏教には「身・口・意」がある。  身は行動、口は言葉、意は思いの意味で、この三つに隙間が生じるとその間から魔が入るという。  言動、つまり行動と口から出る言葉は一致しているだろうか。言葉で飾ったとしても行動が伴わなければ、自らを保身するための嘘が始まる。努力すれば行動を誤魔化すことは他人には難しくないものの、良心に恥じるか否かは自分次第。  自分の思いと言葉と行動の隙間に魔の手が入れば、良心は悪心と化す。  「良くも、悪くも」身についてしまう習慣の怖さがここにある。  自らの良心に従って「身(仕癖)(しくせ)、口(口癖)(くちぐせ)、意(思癖)(しへき)」を鍛えるための学び方そのものを躾けなければならない。

不患人之不巳知(ひとのおのれをしらざることをうれえず)、患己不知人也(ひとをしらざることをうれう) 
『論語(学而1)』には、「人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患うるなり」とある。  「人が自分のことを知ってくれない!とぼやく中で、99%は自分を知ってもらうだけの能力がないことを棚にあげててる。自分を知ってくれない!とぼやくものに限って、人のことを知ろうとしない」と、この意味を解説したような哲学者西田幾太郎の言葉がある。  人のことを知らない自分を知ること。自分は自身のことを本当に知っているのだろうか。知っているつもりで最も知らないのが自分のことである。  「人の心は己の映し鏡」  相手のことを通して、相手を鏡として自分を知っていく他はない。  埼玉の特養ホームでは、地元言葉を商工会がまとめた『本庄地方の方言辞典』をフロア毎に配置している。  入所者の端々に出る地元の方言を理解できる若手職員が少ないためだ。  「あんだんぺ」は、何でしょう?  「いーからかん」は、無責任。  「おこんじょ」は、意地悪。等々。  入所者の意図を職員全員が受け入れる工夫が良き習慣として定着するには、継続の二文字が欠かせない。  『書経』には、「頭の中で理解するのは難しいことではありません。実行することが難しいのです」と殷王朝の高宗に対して宰相の傳説(ふえつ)が問答の中で進言した「知ることの艱(かた)きに非ず、行うことこれ艱し」がある。  陽明学が、この考え方を押し進めて「知行合一」と唱えたことを覚えておくのも悪くはない。

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