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早 川 浩 士
(有)ハヤカワプランニング 代表取締役
2003年9月号
経営とは、「“継続して・栄える”」仕組みをつくること

問われる「“継承的”創造」

 「“継承的”創造」について、もう少し考察を加えみたい。
 唐の2代目皇帝・太宗は、王朝創立を「“新”創業」と捉えてはいなかった。
 唐の建国は、制度や仕組みがいかに変わったとしても、時代の流れを受けついだ「“継承的”創造」であることを十分にわきまえていた節がみられる。
 太宗自ら、戒めを持って「なにがどう異なるのか、どう異ならなければならないか」という考え方を「守文」に託して  “継承的”創造に励んだ治世は、後に臣下によって『貞観政要(じょうがんせいよう)』として記され、「貞観の治」と語り継がれるようになる。
 この書をあえて要約すれば、<たとえ創業の困難を乗り越えたとしても、継続して栄えてゆくためには、むしろその後に生じる栄枯盛衰の中にあっても、  常に“継承的”創造が問われつづけている>ということになる。
 唐王朝300年の治世を形成した過程は、わが国でも後世に名を残す歴史上の為政者に大きな影響を与えたようだ。  「帝王学」の書として不動の地位を築くのは、「守文」の難しさを克服する教科書として  多くの賢人らによって読み継がれたという歴史があるからであり、経営の奥義を極めたいとする企業経営者にとっても欠かせない。

10年先をにらんだ経営計画

  さて、「“継承的”創造」を介護保険の場合に置き換えれば、老人福祉法の制定に端を発した高齢者介護の原型に改良を加えたものが介護保険法となる。
 この先、介護保険法が、人類未踏破の超高齢社会の急階段を駆け上がってゆく過程では、常に「“継承的”創造」の繰り返しが避けられない。
 今春、介護保険法は、2年後の法改正に向けて始動しだした。
 厚生労働省老健局長の私的研究会として本年3月に発足した「高齢者介護研究会」は、6月下旬までの僅かな期間に10回の研究会を開催し、  最終回に『2015年の高齢者介護』と題した報告が取りまとめられた。この報告書が、今後の介護保険法改定に止まらず、  ポスト・ゴールドプラン21の戦略の道標となることは間違いない。
 翻って、介護事業者に警鐘したいことは、長年、各業界の市場調査を行ってきた経験から、企業(会社)の平均寿命は、  意外に短命で儚く散ることの多さである。
 最近の通説では、一般産業界の企業の寿命が30年説から10年説へと著しく低下したといわれている。  創業から5年も経過すると、経営危機(買収・合併統合、休業、廃業、倒産、破産など)に直面するケースが増える傾向にある。
 端的にいえば、10年先を見据えた経営計画が策定されていない。加えて、人財・後継者の育成が連動していない。  中には、勇んで創業(起業)してみたものの、経営を継続するための基本が分かっていないというお粗末な例すら見られる。
 経営は、創業した一瞬、華やかさ(陽性)が際立つ時がある。
 むしろ、創業した後は、日々の操業を地道 (陰性) に歩みながら、「“継続して・栄える”」という仕組みを作り続ける根気を続けることが大切である。
 「商い(経営)が、飽きないに通じる」という由来がここにある。
 「やる気のある訓練されたスタッフがいなければ、顧客に質の高いサービスを提供することはできない」という94歳の現役経営学の大家、  ピーター・F・ドラッガーのことばを添えて、経営計画の未策定事業者に喚起を促したい。
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