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早 川 浩 士
(有)ハヤカワプランニング 代表取締役
2005年3月号
古に学ぶ経営者の資質の磨き方 E
常在学場が自己啓発を育む

「憤(ふん)せずんば啓せず、悱(ひ)せずんば発せず」
「今日は、啓発を受けた!」 セミナーを受講した者が、折に触れて口にする言葉である。知識を開き起こし理解を深めるのが、「啓発」の意。だが、その出自は『論語』の「憤せずんば啓せず、悱せずんば発せず。一隅を挙げて、三隅を以て反(かえ)らざれば、則(すなわ)ち復(また)せざるなり(述而7)」であることを知る者は少ない。  「何事も問題意識を持って自ら取り組む(学ぶ)という創意や熱意のある者は、たとえ行き詰まった場合でも、その障害や壁を取り除くためのヒントさえ見つければピンと閃くものである。逆に、解決の糸口を見つけだす粘り強さを嫌う者は、何を教えても無駄なことである。例えば、四角のモノの一隅だけを示して、残りの三隅は示さず、自分で試行錯誤しながら解明するような意欲を引き出させることが大事である。仮に一隅を教えても、自ら他の三隅を理解することのできない者には、再び説き教えることは意味がない」というのが、その意である。  「経営者の資質の磨き方」を学ぶ者も然りである。経営幹部としての問題意識を持って学ぶか否かで、その人の涵養(かんよう)(※1)には月と鼈(すっぽん)ほどの差が生じることになる。  因みに「啓」や「発」には、それぞれに「ひらく」という同じ意味を持つ字が二つ重なることから、一つ開くと次から次へと連鎖反応が起き、意識の拡大作用を引き起こす様が二文字に託されている。

「これからの時代を生き抜く 経営者の資質七要素」
京都府中小企業総合センターによる「中小企業支援に関する研究」の論文には、「京都の中小企業に学ぶ」と題して、これからの時代を生き抜くために必要とされる経営者の資質を7点に要約して記している。

 1 誠実、正直、謙虚であること。
 2 歴史を重んじ、先人に習い、その手法を受け継ぐとともに、これをさらに発展させ、
      今の時代に合ったやり方に変革させていく気概とたゆまぬ努力を怠らないこと。
 3 品質を重んじ、妥協のない品質の維持管理とその向上に努めること。
 4 技術に強く、技術に精通し、専門的見地に立った思考能力と判断力を有すること。
 5 失敗を恐れない大胆な行動力と、それを支える繊細で緻密な思考回路を有すること。
 6 従業員の力を十分に引き出せるような環境整備に努めること。
 7 ユーモアとユニークな視点を欠かさないこと。

 制度改正を目前に控えた介護事業者といえども、一つ一つの視点から目を逸らすわけには行くまい。いかなる産業分野であれ、経営者に求められる基本的な資質には、人間力そのものが問われている。  孔子やその高弟たちの言行録である『論語』(※2)から、誠実、正直、謙虚さについて「学校で習った頃とは違う」と新たな「啓発」にめぐり合えたらしめたもの。  「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る、以って師と為すべし(為政2)」で知られる「温故知新」は、古いことに習熟してなお、新しいことを果敢に知ろうとする者の姿勢の中に師が潜んでいるというのが、その意である。  巻頭の「学びて時に之を習う、亦(また)説(よろこ)ばしからずや(学而1)」を通して、いかなる時も「常在学場」と学ぶ喜びを掴んだ者は、自ずとその資質に磨きがかかる。  これに惹かれて、朋(とも)が遠方から訪ねて来るのである。

 (※1) 「自然に染み込むよう養い育てる」の意
 (※2) 「学而(がくじ)第一」〜「堯日(ぎょうえつ)第二十」
  の全二十篇(500章)から成る。

 


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