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早 川 浩 士
(有)ハヤカワプランニング 代表取締役
2004年12月号
古に学ぶ経営者の資質の磨き方 B
「忠言を聞く、そして聴く」

「君子は言をもって人を挙げず、人をもって言を廃せず」
「論語」の一節に「君子は言をもって人を挙げず、人をもって言を廃せず」という言葉がある。  「君子、つまり人の上に立つ者は、言論の上手な人、弁のたつ人ばかりに注目して、その人を登用するようなことがあってはいけない。また、適切な意見であれば、どんな地位の低い人の発言でも、耳を傾けなければならない。」というのが、その意とするところである。  経営者や管理者、あるいは、部下の教育指導に携わる立場にある人に置き換えると、部下の意見や提案に、積極的に耳を傾けるべきであると解釈すればよい。  世の中の学問や知恵は、人から人へと語り継がれてきたものが少なくない。人の知恵を何ら借りることなく、全て自ら考えて物事を決めた人が事業を成功させるわけではない。  わからないことは、躊躇することなく人に聞くことがあっていい。  最後は、自分が判断するしかないからだ。謙虚で素直に人から教えを乞うことができるかどうか。自己啓発の大事な一歩でもある。

人の話を素直に、そして真剣に聴く
職場では、「よい上司は、部下の話に耳を傾ける上司である。悪い上司は、部下の話を聞かない上司である」。誰もが皆、そのことを百も承知しながら、つい、部下に賢いところを見せようとしたり、偉そうにしたりする。  人の話を聞く大切さを知りつつも、「兼聴」するという姿勢に立つことができない。  そのくせ、関心や好奇心が掻き立てられる甘言には、「偏信」しやすい。  部下や部外者の意見には、自分と異なり、その上、自身のプライドを傷つけるものさえある。このような時こそ、じっと「兼聴」するのが肝要である(注1)。  冷静になって聞けば、「なるほど」と納得する意見もある。耳を傾けることが、自らの職場に活かすことが業務の活性化や改善を生みだす原動力につながる。  人に向き合うことを常とする介護事業は、上に立つ者が率先して話を素直に真剣に聞き、素直に謙虚に受け止める。その上で、自らが率先して一つ一つを糧や戒めとして話の内容を受け止めることから始めたい。

忠言でさえ、誠意をもって聴く
まずは、相手が誰であろうが、手抜きすることなく誠心誠意、聞くこと。  「そんな説明は、もうよい。早く要点をいいなさい!」と、叱ってはいけない。  まずは、「うん、なかなかいい考えだ」「そういう見方もあるのか」「きみは中々面白い考え方の持ち主だ」など、うなずいたり、相槌を打ちながら真剣に聞いてみる。  その上で、聞き返すことを試みるとよい。  例えば、「君だったらどうする」と問いかける。  このとき、「習慣行動への勇気を持った挑戦」(注2)を促す発言が出たらしめたもの。  「孔子家語」の一節には、良薬は口に苦しで知られる「良薬は口に苦きも病に利あり、忠言は耳に逆らえども行に利あり」という言葉がある。  よく効く薬は苦いものの病気にもよく効く。同様、忠言はつい反発しがちとなるが、良薬と同じように自分のためになる。  上に立つ者には、何事も忠言として聴くことが謙虚にできる経営風土を作ることが、継続して栄える経営につながる。

 (注1)「経営(継栄)のツボ」11月号参照
 (注2)「経営(継栄)のツボ」4月号参照



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