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早 川 浩 士
(有)ハヤカワプランニング 代表取締役
2004年7月号
古に学ぶ人材発掘・人財育成の基本-2

「六邪」は人罪に通じる
「六邪」は、「六正」とは全く逆で「見臣」、「諛臣(ゆしん)」、「姦臣(かんしん)」、「讒臣(ざんしん)」、「賊臣」、「亡国の臣」の六通りの人罪のことを指す。  「見臣」は、「職位・役職に安住して高給をむさぼり、職務に精励することなく世間やマスコミの報道に順応し、常に周囲の情勢をうかがっている者」のこと。  「諛臣」は、「何事もトップの言動は全て善であると誉め、迎合するのみ。あとの憂いを全く考えないお調子者」のこと。  「姦臣」は、「口が上手で一見温和だが、心中は陰険邪悪で善者や賢者をねたみ嫌う。自分に都合のよい者は長所を誇張して推挙するが、失脚させたい者は短所を誇張して容赦もなく蹴落とす者」のこと。  「讒臣」は、「自分の非をごまかすことが巧く、弁舌さわやかに自分の主張のみを唱える結果、人心に対立構造や憎悪・怨念などをつくる者」のこと。  「賊臣」は、「権力を自分の意のままにし、都合の良いように標準を定め、自己中心の組織をつくって地位や名誉を高め私財を富むことに専念する者」のこと。  「亡国の臣」は、「賢者を排斥し、トップのご機嫌を取りつつ陥れのチャンスをうかがう。ここぞとばかりにトップの命運を断つようなスキャンダルを撒き散らして、名声を地に貶(おとし)める者」をいう。

「六正六邪」から学ぶこと

人は、「六正」と「六邪」の要素を持ち合わせている。魏徴は、六正となる賢臣の育成について、『礼記』(古代中国の経書。49篇。五経の一つ。周末から秦、漢に懸けての諸儒の、古礼に関する諸説を整理編集したもの。)から引用して次のように説いている。  「はかりの分銅と竿が間違いなく掛っていれば重さを、コンパスと定規が正しく使用されていれば曲直をごまかすことは容易ではない。君子が礼節であれば、臣下が邪(よこしま)な策略をめぐらすことなど難しい。臣下の信賞必罰も同じこと。法を用いて制御するも手厚い礼をもって待遇する。善行の者には賞を与え、悪行の者には罰が下される事が明白であれば、臣下は主君のために力を尽くし、善行をしない訳がない。賞を授けるに際しては疎遠の者を忘れることなく、罰を与える場合は君子に重用されている高い身分の人も分け隔てしない。全ての判断は、公平を物指、仁義を標準に行なえば、邪と正の区別、善と悪の分別も出来る用になる。」と説く。

人材登用は君子の責任

ただ単に「六正」を揃え「六邪」を排除すればよいというものではない。適した人を探し求めるばかりではなく、君子の周囲にいる誰もが「六正」となる器を備えている。  まずは、君子自らが自らの行動を正しくする事に尽きる。人材登用は、上に立つ者の責任であり、如何に良い人材を発掘するか。その上で、発掘した人材の育成が重要であることにも言及が続く。古の故事とはいえ、経営(継栄)の仕組みを築き上げるには、「六正六邪」の真髄を極める人材発掘・人財育成を“倦(う)まずたゆまず”行うべきである。

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