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早 川 浩 士
(有)ハヤカワプランニング 代表取締役
2004年6月号
古に学ぶ人材発掘・人財育成の基本-1

ろくせいろくじゃ
「六正六邪」の教えとは

本紙4月号で、「オーナーシップの意識を持つ一人一人の行動変革」を意識した「人財」の排出が、「経営(継栄)」の意識に厚みを生むと述べた。とはいえ、一事が万事、何でもズバズバと直言するから良いというものではない。  『じょうがん貞観せいよう政要』の中で、ぎちょう魏徴は『ぜいえん説苑』(中国の儒家書。前漢のりゅうきょう劉向撰。春秋時代から漢初までの訓戒とすべき故事・伝説類を集め、君道・臣術・建本・立節・貴徳・復恩など20に分類したもの)の「ろく六せいろくじゃ正六邪」を引用している。  「人を知る事に優れた君子は、臣下の善し悪しをよく知ること。臣下の賢愚を知らねば、国を治める事など出来る筈が無い。優れた臣下は国内に数多存在する。君子が恥ずべきは、優れた臣下にとなる人材を意欲的に見つけ出す熱心さを欠き、育てる努力を怠ること。発掘した人材は、長所を用いて短所をかばうこと。職務能力の目標を高く期待するには、忠実公正に成果を評価すべきである。自ら励み、努力を惜しまないためにも六正の行動を勧め、六邪の心を戒めることが欠かせない。」  そのうえで、周の文王・武王などを例に挙げ、国を治める為政者はどのような臣下を登用・重用したらよいかを説いた。  時代が全く異なるとはいえ、「高い目標、動機付け、成果の正しい評価、人の育成」は、ピーター・F・ドラッガーが経営執行者に提言している職務にも通じる。今日にも大いに役立つ「人材発掘、人財育成」として、「ろく六せいろくじゃ正六邪」を理解を深めたい(昨年7月号、同9月号参照)。

人財は「六正」に通じる

まず、「六正」から見てゆこう。経営トップに欠かせない「聖臣」、「良臣」、「忠臣」、「智臣」、「貞臣」、「直臣」の六通りの人財を指す。現代風に置き換えて解説したい。
 「聖臣」
 「現在の社会・経済を取り巻く市場環境の動向を読み取り、物事の兆しが現れる前に、自らの経営が置かれた立場を見抜いて対応し、トップに対してもこのような立場で意見具申する者」を指す。先見性を踏まえ、着眼大局・着手小局のできる人といえばわかりがよい。
 「良臣」
 「何事にも囚われぬ素直な気持ちで職務を遂行しながら時に大計をトップに進言する。そのトップの長所を伸ばしながら短所を補いつつ、器量を高めることを怠らない者」のこと。
 「忠臣」
 「日夜仕事に精を出し、“賢者”の登用・重用の進言を怠らず、先人の知恵を説いてトップの励ます者」のこと。
 「智臣」
 「事業の成功・失敗を予知し、未然にリスクを回避させるとともに、禍根の原因を取り除くことができる者」のこと。
 「貞臣」
 「法律を尊重し、自らの職務に精励する。質素倹約を旨とするため、高給は辞退し、贈物は人に譲るような者」のこと。
 「直臣」
 「自社が経営危機の状態に陥るような場合、進んでトップに過失を述べて諫言する者」のことである。次回は、人罪に通じる「六邪」のことを記す。

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