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早 川 浩 士
(有)ハヤカワプランニング 代表取締役
2003年7月号
経営とは、「“継承的”創業」の繰り返しである

「草創と守文と孰れが難き」

 『貞観政要(じょうがんせいよう)』は、中国中原を本格的に統一した唐王朝(618〜907年)の二代目皇帝・太宗の治世(6世紀頃)を記した書で、  わが国には遣唐使を通じて伝えられたようだ。  この書は、三国志時代を統一した魏、晋を経て五胡十六朝といわれる王朝乱立を統一した隋王朝(581年〜619年)の  崩壊の中から唐王朝が成立したという歴史背景の中から生まれたものである。
 主人公の太宗は、初代(高祖李淵)の座を継ぐことになった二代目の御曹司である。
 彼は、臣下の房玄齢(ぼうげんれい)と魏徴(ぎちょう)に対して「草創(そうそう)と守文(しゅぶん)と  孰(いず)れが難き(=創業は易く、守成は難し)」と問いただす。
 簡単にいえば、「乱世を統一した父と、その息子である二代目の私とでは、どちらが偉いのか」という質問を部下に投げかけて、  その反応をみようとしたのである。
 房玄齢は、初代の下で天下平定の修羅場をくぐり抜けてきた立場から、「守文(=維持)」も大切だが、  それ以上に「創業」の難しさを強調する。逆に、魏徴は、天下が治まった後は、「富貴なれば即ち驕り、  驕れば即ち怠り、怠れば即ち滅ぶ」となることを戒め「守文(=維持)」の方が「創業」よりもはるかに難しいことを説く。

「創業」から「維持」へ

 『貞観政要』は、300年続いた唐王朝の原点であり、北条政子、徳川家康など歴史上の為政者に限らず、「帝王学」を学ぶ者が手に取る一冊である。
 政子は、「守文(=維持)」に執着した代表的人物の一人である。鎌倉幕府を維持するため「貞応」「安貞」「貞永」など、  「貞」に因んだ元号を幾度となく用いている。
 最も愛読した一人は、家康である。彼は、織田信長や豊臣秀吉といった同じ時代を駆け上った天下人を目の前にみている。  なぜ彼等には、「守文(=維持)」が出来ないのかという問いかけが、江戸幕府という長期政権を築く基礎になったといわれている。
 歴史の教訓から、「創業」は、いかなる時代といえどもすべてゼロからの「“新”創業」にはじまるのではなく、「“継承的”創造」を伴っている。  その上で、「守文(=維持)」してゆくためには、「“継承的”創造」の決断が避けられない。
 わが国は、有志以来、未曾有の高齢社会に直面している。平成15年度は、「措置」から「契約」の大号令の下、  介護保険は施行から4年目を迎え、「第2ラウンド」がはじまった。
 既に第2期の事業計画はスタートし、来年に迫る介護保険法の見直し作業の準備に入った。  介護保険は、「創業」から「守文(=維持)」への移行過程にあるといってよい。
 経営のツボも然り。「創造」から「継承」を意識した仕組みづくりが避けられない。
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